14:10〜15:00
GW2050 PROJECTSや沖縄市や名護市などでも交通拠点整備や基地返還跡地の活用についての検討が本格化しています。しかし、新たな建物を建設し、道路を敷き、自動車での移動を前提とする従来型のまちづくりは、人口減少と脱炭素社会への転換が求められる現代においては、もはや持続可能な選択ではありません。 交通拠点の整備や基地返還跡地の活用など、沖縄各地で都市開発の動きが進むなか、沖縄市・コザのような地域では、商店街や建物の老朽化、事業承継、担い手不足といった地域特有の課題が深刻化しています。 一方で、コザの街にはかつて音楽と商業が交差し、近年クラフトマンやスタートアップ、飲食店の皆さんが新たな“まちの賑わい”を生み出しています。 しかしその賑わいを維持するためには、「変わらないこと」ではなく、「変わり続けること」が必要です。 商店街の老朽化、人口減少や脱炭素社会への転換といった構造的変化に向き合いながら、地域の住民、金融、建設、設計、スタートアップなど多様な担い手がどう関わり、“次の世代につながる都市”を描いていくのか。 沖縄が有する豊かな自然環境、固有の文化的価値、そして地理的優位性を真に活かし、世界が注目する先進的なサステナブル地域モデルを創造するには、どのようなビジョンが必要でしょうか。 本セッションでは、都市設計、建築、インフラ、金融機関など、様々な役割から街づくりに携わるプレイヤーが一堂に会し、沖縄の特性を活かした持続可能なまちづくりのビジョンと実現に向けての取り組みについて議論を深めます。
コザ信用金庫 専務理事
東京都出身。早稲田大学卒業。 82年に日本銀行に入行し、経済調査部門を長く経験。 2015年にコザ信用金庫に入庫。 理事総合企画部長を経て、19年6月から専務理事。 うちなーむーく。
㈱福地組 代表取締役社長
2007年三菱商事入社。アジア向けの半導体設備の海外営業や、グループ会社に出向し経営企画として拠点統廃合や本社移転などのプロジェクトを遂行。 2013年からタイに駐在し、国内メーカーと農業機械のJVを設立。 タイの地方都市でディーラー網の構築や現地企業のM&A等を担当。 2018年9月福地組に入社し2021年代表取締役社長に就任。 同年、リノベーション専門の㈱リノベースを設立。 2023年から街づくり交流拠点Have a good dayを那覇市東町にオープン。経産省の『2023年度はばたく中小企業・小規模事業者300社』に選定。
株式会社国建 代表取締役社長
那覇生まれのKOZA育ち。65歳。技術士(都市及び地方計画)。 琉球大学保健学科では健康科学及び環境衛生を学び、筑波大学大学院では環境科学をベースに都市計画や都市景観等を履修。 東京及び大阪の都市計画コンサルタントや設計事務所等を経て現職。 マイ・ミッションは米軍基地跡地を環境共生都市にすること。
株式会社Green Cities 代表取締役
サステナブル都市計画家。1995年から延べ24年アメリカに滞在。 その間にサザンミシシッピ大学で地域経済開発学修士号を取得後、米大手電力会社、建設会社、経済開発機関等で持続可能な都市デザイン、経営戦略、地域経済開発戦略などの立案と実装に携わる。 2017年にポートランドで独立。日米を中心に多くのプロジェクトを手がける。 2019年に帰国後は世界銀行シニア・アーバン・コンサルタント、つくば市まちづくりアドバイザー、横浜国立大学客員教授等を兼任。