13:00〜13:50
企業活動が環境や社会に与える影響を根本から変えていくためには、経営のあり方だけでなく、「お金の流れ」そのものを変革していくことが不可欠です。 そして、その新しい資金の流れをつくる鍵となるのが、投資家・金融機関・企業が、対話や仕組みを通じて「“接続」していくこと――この考え方を提唱するのが、「ESGの女神」としても知られる、小野塚惠美氏です。 本セッションでは、小野塚氏によるインプットを通じて、「サステナブル経営」と「サステナブル金融」がつながることで生まれる新しい価値を紐解きます。 その後、モデレーターの牧之瀬英央(mumu)氏の進行のもと、オリオンビールの齋藤伸太郎氏、琉球銀行の宮里竜氏を迎え、沖縄の企業・金融機関で実際に進みつつある取り組みや課題を共有。対話を通じて、沖縄が“サステナブル先進地域”になるために、いま何が求められているのかを考えます。
エミネントグループ 代表取締役社長CEO
JPモルガン(1998-2000)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(2000-2020)、カタリスト投資顧問取締役副社長COO(2020-2022)を経て現職。 うち20年以上資産運用に携わり、過去10年ESG/サステナビリティを専門とする。機関投資家として、ESGリサーチ、企業との対話を年間200件以上実施。 近年「ESGの女神」のニックネームを授かり、現在はサステナブルファイナンスと事業の価値創造に関するアドバイザリー、研究、執筆、講演など幅広く活動。 武蔵精密工業取締役(報酬委員会委員長)、大和アセットマネジメント取締役、プロネクサス取締役。 金融庁サステナブルファイナンス有識者会議委員、経産省企業情報開示のあり方に関する懇談会委員、内閣府知財投資・活用戦略の有効な開示およびガバナンスに関する検討会委員、一般社団法人科学と金融による未来創造イニシアティブ代表理事、東京理科大学大学院経営学研究科 技術経営専攻(MOT)修了。 著書に、サステナブル経営とサステナブル金融の接続(金融財政事情研究会)、共著に、サステナブルファイナンス最前線(金融財政事情研究会)。 共訳に、サステナブル投資(金融財政事情研究会)、社会を変えるインパクト投資(同文舘出版)、サステナブルファイナンス原論(金融財政事情研究会)。
オリオンビール株式会社 コーポレートバリュー・クリエーション部長
三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ミネベア(現ミネベアミツミ)、ナブテスコを経て、2024年にオリオンビール入社。 コーポレートバリュー・クリエーション部長として、経営管理、IR/広報、サステナビリティ、産官学連携を担当。 沖縄県での製造業初のIPO実現への準備を推進しつつ、沖縄の社会課題解決への貢献に資するインパクトの創出を追及。 証券会社におけるM&A/コーポレート・ファイナンス/IPO支援、IRアドバイザリー業務や事業会社でのIR/メディアコミュニケーション、サステナビリティ/ガバナンス業務を通じて、金融・事業会社双方での企業価値向上に向けた豊富な経験を有する。東京理科大学大学院 経営学研究科 技術経営専攻(MOT)修了。
株式会社琉球銀行総合企画部サステナビリティ推進室 調査役
1988年那覇市生まれ。 2010年琉球銀行に入行後、営業店・本部・外部出向を経験し、2024年10月から総合企画部サステナビリティ推進室に所属。 ESG担当として、沖縄県の持続可能な社会の実現に向け、主に琉球銀行における気候変動対策や自然資本保護などの取り組みを企画・推進している。
JIAM ("一般社団法人 国際資産運用センター推進機構") シニアエキスパート
東京銀行入行後、為替資金部、フランクフルト、ロンドン支店で勤務。為替取引及び財務開発を担当。 大手電機メーカーでは、財務及び経営企画をロンドン、本社、上海にて担当した。これらの職務と通じ、国際金融に関する事柄を金融機関と企業の両面から経験することとなった。 その後、福岡市Global Startup Centre(”GSC”)に立ち上げ時より関わり、福岡のStartup企業の海外進出と海外Startupの福岡へのSoft landingを担当した。国際金融機能の福岡への誘致に関しても、GSCの業務とこれまでの国際金融関連の経験の相乗効果でSpeedyかつEffectiveに業務を遂行する体制を構築した。 2022年よりJIAMに参画、Global Startupと国際金融の両軸で活動している。